How the sheer diversity of crops has been generated by selection?
Understand crop evolution from genomics perspective.
栽培植物は人類最大の文化遺産です。栽培植物を含む生物の歴史は、生物のゲノムに記されています。本分野では、フィールドワークにより集められた世界の多様な栽培植物を主な研究材料として、バイオインフォマテイクスを駆使してゲノム配列を解析することにより、多様な栽培植物の起源と進化に関する基礎研究を展開します。
栽培植物の多様性を調べる
栽培植物は、世界の各地で、ヒトと野生植物や雑草の相互作用の結果、栽培化されました。私たちの研究分野では、コムギ、雑穀、ソバ、ヤム、イネなどさまざまな栽培植物とその近縁野生種を研究対象として、フィールド調査により採集し、栽培、観察、記述する博物学的な研究をおこなうとともに、遺伝子資源の保存も担っています。
栽培植物のゲノムを調べる
近年のDNA解析技術の進展により、生物の全ゲノム配列を解読することが容易になりました。私たちの研究分野では、バイオインフォマテイクス技術を駆使してゲノム配列を調べることにより、栽培植物と野生種の類縁関係、起原、進化を遺伝子レベルで解明する研究に取り組んでいます。栽培化や適応に関わる重要遺伝子の単離も進めています。
栽培植物の進化を調べる
栽培植物は、人為環境下で大規模に栽培されることにより、病虫害の原因生物から強い自然選択を受けることなどにより、現在も進化し続けています。私たちの分野では、栽培植物を研究材料として、生物共進化の分子機構解明にも取り組んでいます。
研究材料
栽培植物やその近縁種
Triticum(コムギ属)、Fagopyrum(ソバ属)、Dioscorea(ヤマノイモ属)、野生植物 など
キーワード
フィールド、栽培、観察、交配、ゲノムアセンブリ、QTL-seq/MutMap/GWAS、ゲノム解析、モデリング